なに、また読めってか?

久しぶりに本屋へ出かけた。

積読の重たい本が2冊横たわっていて、それを読まないままでは、

なかなか足が本屋に向かって行かない。

だけど積読のままで本屋に出かけた。

やはり好きな作家や軽い本が読みたくて。

軽い本?

単行本ではなく文庫本、高い方ではなく安い方の、

やたらと固有名詞や専門用語が多くない方の、

なんとなく心が軽くなる本・・・みたいな。

 

(「・・・みたいな。」は2歳の孫の最近覚えたてのことばで、

「じいじの作ったトマトおいしい?」「ん、おいしかったみたいな。」・・・?)

 

そんなこんなで手に取った本といえば、伊坂幸太郎、葉室麟、そして浅田次郎。

後者二人の本はほとんど読んでいるかな、と思ったけど、見覚えのないタイトルが目に入ってきた。

あらすじを読んで、よしまだ読んでないなと確信して購入することにした。

読み進めて数ページのところで、つい呟いてしまった。「なに、また読めってか?」

(きっと今読むべき本なんだろう。最後まで読むことにした。せっかく買ったのだから、ではなく。)

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